息子の通う「山の学校」にて,「お父さんとロボットを作ろう」なる企画に参加した.ロボットといってもアシモとかアトムとかそういう大層なものではない.要はセンサーとプログラムを使って自律運動(?)をするマシンを作る,という趣旨なので,実際につくるのは2個のモーター+車輪で動く車である(「ミュウロボ」なるキットとして売られている).近頃ではプラモデルのようなものはあまり流行らないらしいが,幸か不幸か我が家の息子はプラモ好きなのでハードウエアは難なく完成.作動させるプログラムはBASICライクな命令を使って書いたものをコンパイルしてチップに転送する.この辺はさすがに小学4年生の手には負えず当面はオヤジの出番である(その気になれば子供はすぐマスターしそうだ).
で,前進何秒,右旋回,前進何秒,てなプログラムで壁を迂回してゴールに到着させることまではクリアした.これはオレのいうとおりやっとけ的動作でありロボット君は自分で状況判断していないので,最終目標からするとまだ道半ばである.この先センサーを取り付けてからがナンボなのだが,結局そこで時間切れとなり,あとはご家庭で,とあいなった.まこれは内容と時間を天秤にかけてみれば無理からぬことで,今回はそれでも導入として十分だったと思う.
さて,というわけでご家庭でプログラミング環境を整える必要ができてしまった.コンパイラとチップへの転送ソフトが要るわけだが,例によってMacのことまではキットの販売元もあんまり面倒みてくれない.一応Web上を彷徨うとMacで使えるプログラムもあるのだが,シロートの悲しさでやっぱりうまく使えない.ええい面倒だというわけでWindowsマシンを調達しようと考えた.
確か古ーいノートPCが転がっていた筈,ということで息子を伴ってオフィスへ.息子にはきび団子代りの菓子を与えつつ,件のPC(IBM ThinkPad)を引っ張り出し数年ぶりに電源を入れてみた.内蔵CMOSバッテリが死亡していてbiosの日付は20世紀にタイムスリップしているし,やっと起動させても液晶バックライトだかインバーターだかが死にかけで,画面は血をぶちまけたように赤い.「あんまりいいパソコンじゃないね.」と表情を曇らす息子.そうだな.でもまあとりあえずこれでやっとこうじゃないか.当面はなんとかなるだろうよ.
またオークションで古ーいWindows機を購入することになりそうだ.