数ヶ月前にiPadを購入して以来、スタイラスペンも欲しいなと思いつつ、これまで買わずにきた。店頭には色々な種類のスタイラスペンが並べてあって、試し書きしてみるとモノによってかなり書き味は異なる。そして、率直なところどれもイマイチの感がある。
実際にはそれら商品のクオリティが低いということではなくて、そもそもスタイラスペンとはその程度のものであり、紙用のペンと同じ感覚を求めるのが間違いなのだろう。とはいえ、やはり数千円も出すのなら、せめてそこにある中では最良のものを選びたい。しかるに試し書きができるのは陳列されている中の一部でしかなく、試せないものの中にこそ、わたくしにとってのベストがあるかもしれない、、、といった葛藤が、店舗まで行きながら購入に踏み切れなかった理由である。要するにケチなんですな。

同じ理由でかどうかは知らないが、世の中にはスタイラスペンを自作している例はたくさんあって、ありがたいことにその方法も詳しくweb上に公開されている。そこでわたくしも作ってみた。ペン先には導電性スポンジを使うのが本来らしいが、あいにくと手持ちがない。そこでこれまたネット上の情報を参考にセルローススポンジで作ってみた。必要なスポンジと補助軸は100均で買ってきたので、費用は210円也。これなら多少書き味に難があっても妥協できようというものだ。ところが実際に使ってみると、全く問題がない、どころか、大変快適である。問題は見てくれがビンボー臭いこととペン先の耐久性が低いかもしれないことだが、後者についてはスポンジはまだまだあるから、だめになったら交換すればよかろう。
何よりも良いのは、やはりペンみたいなものを持っていると仕事をしている風に見える(たぶん)ことだ。これなら居室でiPad使ってネットサーフィンばっかりしてる、などと学生さんに誤解されなくて済む、かな?