何でもかんでも自動化

寒い一日だったが散髪にいってきた。ふだんはカットのみ1600円也で済ますのだが、今日は夕方「ぶんだん」の出がありヘルメットを被らなければならないので、洗髪を奢ることにした。ヘルメットが「ちくちく」だらけになるのはいやだからね。
行きつけの店は、来店したらオーダー表に名前と希望するコースを記入することになっている。そこで名前を書いて「カット」に丸して、さて「シャンプー」は、と探すと、「オートシャンプー」と「癒しのシャンプー」があるが単なる「シャンプー」は見当たらない。まごついていたら店員がやってきたので「頭も洗って欲しいであります!」と申告したところ「オートシャンプー」に丸をつけられた。何がオートなのか... 嘔吐シャンプーってことはないよな?などと考えながらカットを施されたわけだが、程なく判明したところによれば事実はそういう凝ったことではなく、字義どおり「自動洗髪機による洗髪」なのであった。
それがどういう装置なのか、言葉でうまく説明するのは難しい。シャンプーハットのも少しキツめのやつを頭に装着してリクライニングシートの上に仰向けになり、頭部を洗浄槽の中にさし入れるといったらよいだろうか。そしてその状態で頭皮にジェット水流が噴射されるのだ。要するにアレだ、「食器洗い乾燥機」だ。正直いって、気持はいい。これまで散髪した日は「ちくちく」が出てこなくなるまで数回頭を洗っていたものだが、これだと頭皮にめり込んだ「ちくちく」まで取れるような感じだ(無論本当はめり込んでいないが)。しかし人間の尊厳という面では、どうも微妙な部分がある気がしてならない。
この感嘆を伝えたく思い、オペレーターのお姉さんに「いやー、スゴいものですね!」と感想を申し述べたが、「あら、初めてでしたか?」と軽く流されただけで終わった。さて、次回はどうしようか。