WHOのflu alertがphase 5になった.5月末にプチ学会でスウェーデンに行く予定になっている.折角の発表の機会なのでぜひ行きたいのだけれど,家人からは非常に不評だ.行ったはいいが,帰ってきても家に入れてもらえないかもしれない.
今後alertがphase 6まで行って,かつ強毒性に変異したりしたらさすがに学会そのものも中止か延期になるだろう.しかし,こんなことがあるなんて思いもしないから(それにゆっくりしてたら安い座席はなくなってしまうから)航空券は2週間ほど前にもう買ってしまった.安い切符だからrefundはできないし,どうしてくれる.
メキシコ以外の国の患者はそれほど症状は激甚でないのに,メキシコでは致死性が高いのはなんでだろう.小松左京の「復活の日」では一見ミクソウイルス,でも実はミクソウイルスに寄生した新型ウイルスが原因,のパンデミックが描かれていて,なんだか気持悪い連想をしてしまう.もっともメキシコの場合はインフルエンザ以外の細菌による肺炎も相当数カウントされているらしいけど.それにつけても「復活の日」のリアリティは大変なもので,今読んでも古さを感じさせない,というか,すでにSFではなくなっているというべきか.これが1964年に書かれたっていうんだから恐れ入るな.