たのしいえんかい

学科の「卒業予餞会」だった。来賓挨拶ということで名誉教授のお話をうかがったが、脱線というべきかもともと線路がないというべきか、自分の近況から文学談義から近頃の日本語の乱れへと、どんどん話が逸れていくさまは聞いていて見事なくらいだ。最後は唐突に「...ということで卒業の餞のことばといたします」で終わったが、どの部分が餞だったのか。やはりああいう味は年を重ねなければ出せぬものだろう。
それらの試練を乗り越えてようやく乾杯・エサの時間になったが、数百人の若者がエサに襲いかかってはひとたまりもない。やっとこさテーブルに近寄ってみたら「つけあわせ」しか残っていなかった。いや、楽しいパーティーだった。