50ドルから始めるテロ支援

実験試料を分けてもらうにあたり、手数料として$50払うことになった。そのものの価値を考えれば$50は高くない。しかし問題はこれを払う手段としてアメリカの銀行で発行された小切手か、海外送金(wire transfer)しかないということだ。メーンにいたときに使っていた銀行の口座はもう閉めてしまったので小切手は使えず、したがってwire transferということになるが、これだと手数料が馬鹿高いのだ。それでもまあ、それしかないのだから仕方がない。近所の銀行に行ってきた。
ちょうど昼休みどきで銀行は混んでいた。10分くらい待ってようやく窓口に辿りついたら海外送金は2階へ行けという。どうせなら待つ前に教えてもらいたい。そして2階に上ってみたら今度は印鑑が要るという。そんなもん持ってないで。仕方がないから申込用紙だけ貰って出直すことにした。
2回目はさっさと2階へ上り、申込書も書いてあるしもう文句あるまい、と思ったら本人確認書類として免許証のコピーを取られるわ、ちょいとインクが滲んだところを書き直して訂正印を押させられるわと、マコトにもってものものしい。近頃海外送金はテロ対策のために厳重なチェックが要求されるのだそうで、銀行さんもごくろうさまなことだ。ま、$50でテロもないものだと思いますが。
もっとも今の場合は、USD 50.00と書いていたら$50,000と勘違いしていたらしい。そんな金を現金ではらう客かどうか、見てわからんものか。
行員「送金額、50,000ドルですね。」
ワシ「い、いや、50ドル、00セントなんですが!」
行員「あっ、すみません! でもそうすると手数料が5,500円ですので送金額とほとんど同じになってしまいますが、よろしいのですか?」
ワシ「では、まけてもらえますか?」
行員「それはちょっと... 」
ちなみに本日のレートでは$50は約5,800円でした。アメリカの銀行口座をキープしていれば小切手を使ってエアメールの切手代だけで済んだのに。惜しいことをした。