Nature 439 187-(2006)にて、好気的条件下で植物からメタンが放出されているかも。という論文が出ていることを、今日知った。一年も前の記事だけど、日頃Natureなんて読まないもんで(縁がないから)。
メタンは温室効果ガスとして二酸化炭素の20倍くらいの比活性を持つ。著者によれば、メタンが森林から発生するので、温暖化対策としての植林が逆に温室効果ガスの放出を増やす可能性もあるとか。えらいセンセーショナルな話ですけどホンマかいな。しかもメタンは細胞壁ペクチンが変化したものの可能性があるということで、まさかウチの子が...てな感じですわ。
ちなみに現在の大気中の濃度は二酸化炭素が380ppm、メタンが1800ppbだから重量比で200分の1、てことはモル比では二酸化炭素の72分の1。それでも比活性が20倍なら、温室効果ガスとして堂々たる地位を占めていることは確かだ。これは、それだけのメタンが大気中にあるという話だから本当もウソもない。問題はその発生源を植物に帰することができるのかどうかということなんだが、どうですかねぇ。少なくとも、20世紀後半からの大気中濃度上昇をそれで説明することはできない(植生が増えてはいないから)ので、他の給源のインパクトのほうが大きいはずではありますが。これについてはもうちょっと継続して調べてみたいと思います。