ラボの機械に続いてお家の機器たちも故障が続いている。こんどは生ゴミ処理機。我が家のはナショナルの「リサイクラー MS-N48」なる乾燥式、つまり乾かすことで「生」ゴミから乾きゴミにするだけの代物だ。それがどうも肝心のヒーターが故障しているみたいでお話にならない。しかも全く加温しないのではなくて中途半端には温めてくれたらしく、腐敗を促進するには絶大なる効果を発揮した模様だ。不幸なことに昨夜の投入物にはニンニクが含まれており、フタを開けたときの臭いといったら...
以前は微生物分解式の「ごみナイス」を某所から借用して使っていたが、これが意外に御し難い代物で、しまいには近所迷惑なくらいの臭いを発するようになってしまった。臭い、ということの直接の理由はpHが高くアンモニアが発生するからなので、酢とかクエン酸をまいてpHを下げアンモニアアンモニウムイオンにすれば当面臭いは収まる。しかし根本的には菌相が悪いことが原因なので、多分細菌よりも糸状菌が優先するようにしてやらなければならないのだと思う。一種の育てゲー(たまごっちみたいな)だ。まあそうしたことはわかっちゃいたが実際うまくはコントロールできず、結局は使用を断念したのだった。
そこへいくと乾燥式はとにかく乾かすだけだから簡単なもんだ(故障していなければね)。でも考えてみれば、電気エネルギーを使って乾燥させて、それを捨てるんだったら「リサイクラー」はないよな。それでメーカーも、「乾かしたものは園芸用の有機質肥料のもととしてご使用になれます」といってる。ただそれで「リサイクル」できる量は知れたもののはず。なんとなれば、乾燥させた元・生ゴミは確かに肥料成分には富んでいるが、食品由来であればおそらくNaも多量に含んでいるだろうしC/N比も高い、だから土に混ぜる量が多すぎるとかえって植物の育ちは悪くなる可能性もある。いま取説を見つつ推算してみたところ、標準的な使用量では約2週間で生ゴミから乾きゴミ4.5 Lくらいができるのだが、メーカー推奨はプランター1個(約15 L)に600 mLの乾きゴミを混合というレシピだ。それで一作に数回も肥料をやればよいほうだから、つまりはプランター一作では2週間分も使わないことになる。違うかな。
しかしまあ、何もしないよりはマシと思いたい。それでとりあえず今年はこの乾きごみでコンポストを作って盆栽、もとい、野菜でも作ってみようかと。その前に修理が先決だけどね。