何の研究をしているんですかと尋ねられることがある。ええ植物をやってます、というと大抵は、どんな植物を研究してるんですかと尋ねられる。植物の何を研究しているんですかと聞かれることは少ない。そこで サルノコシカケを研究してます とか 食虫植物の研究です とか言えば話が続きやすいのだろうが、あいにくとそういうものはやってない。さりとて正直に、実はシロイヌナズナを少々、等といったところで怪訝な顔をされるのがオチだ。それに本当は植物の細胞壁を研究しているのであって、材料はシロイヌナズナでもタバコでもイネでもそのとき使いやすいものを使っているにすぎない。まあ細胞壁を研究しています、といっても話題が続かないのは一緒だが。
しかし話題が続かないということは、その研究の何が面白いのか、どういう意義があるのかわかってもらえてないことを意味するだろう。細胞壁は細胞の死んだ部分ですって習う位だし。そこんとこをうまく説明できるようにすることは自分のモチベーション向上にも役立つはず。そこで、この研究の意義は と書こうとしたところで便意を催してきた。今からはばかりへ行くので続きはまた後日。