星の物語

今日は家族で出かけていて、帰宅は日没後になった。バスを降りたところでヨメが東の空を指差し子供に言った。「見てごらん、北斗七星だよ!」 そこには、大文字山から昇ってきたばかりのオリオン座が輝いていた。同じバスを降りたひとが多数いる中だったので、私はかなり困惑した。同時に7、8年前の父との会話を思い出した。
あれは秋の夜更けだったと思うが、客を見送るべく、したたかに酔った父(いつものことです)と外に出た。父が叫んだ。「見てみぃ、しちとほくせい が出とる!」もちろん父は、北斗七星のことをいおうとしていたのだろう。しかしそれは北斗ではなかった。
私「お父さん、あれはカシオペア座だ。」
父「お前は、俺をバカにするのか!」
そういわれても…