昨日は五山送り火の警備に行ってきた.かつては五山お膝元の分団だけでやっていたのだけれども,類焼で大が犬や太になるのを防ぐ必要があり,しかし団員の数は減っているというわけで,最近は隣接分団からも応援に出ることになっている.ウチの分団は確か昨年からのお手伝いで,ワシは今年がはじめてだ.例年この時期はお盆で帰省していて京都にいないことが多いのだが,今年はたまたま15日に帰洛していたのと,誰でもいけるもんでもないしいい機会だろうということでお手伝いに行くことにした.
仕事はといえば,最後に火を消すことよりはむしろ点火中の延焼を防ぐ意味が大きい.ジェットシューター(20リットルのリザーバーつき水鉄砲)を背負って待機し,飛び火や崩れた木っ端から火が移って火床の外が燃えだしたら即チュチュっと消火する.と書くとお気楽そうだけれども,点火中の火床からは風にあおられて炎は襲ってくるし顔面は熱波で焼けそうだし,始めのうちは大層ビビった.そもそも,あっちが燃えとるなと思っても20 kgの水を背負って斜面を移動するのだからなかなか思うようにいかんのである.
火勢が強い間は片端から気化していくためか汗も出なかったが,少し火が落ち着いたら滝のように汗が出てきて,同時になぜか洟も出てきてタオルで拭きまくり.下界から見ているひとにしてみたら送り火の横で洟をかんでいる奴がいるとは思わないだろう.下界から見るとワシでも神妙な気分になる送り火だが,山上は何といったらいいか,てんやわんやなんである.
下山時は膝が笑ってたいへんでしたのよ.