芸術の秋

今日は娘の幼稚園の運動会の筈が、雨で延期になった。とつぜん一日予定が空いてどうしようかと思ったが、無謀にも子連れで岡崎の国立近代美術館に行ってきた。行くまで知らなかったが、ここではいま「ギャラリー・ラボ」なる試みを行なっている。その説明は難しくって判ったようなわからんような感じだが、静かに鑑賞したい大人と、アートを観れば感想が口をついて出る子供の芸術鑑賞はどう共存したらよいのか?を考えるための実験ということらしい。「私領域と公共性との調停可能な距離を探るために、コレクション・ギャラリーを実験空間として使うプロジェクト、ギャラリー・ラボ2007を実施します」だって。なんて大層な。そして中学生以下の子供連れは無料だった。ラッキー。
実験ならば騒々しいサンプルとなる道もあったかもしれないが、子らはそこそこ静かに鑑賞してくれた。しかしお喋りよりもむしろ、子供は興味を持つと自然と手が伸びて、作品に触ろうとすることがわかった。その度に監視員が腰を浮かすのである。そして全体としては例によって駆け抜けるようなスピードで展示スペースを通過。ピカソも横目で見ただけ。いや、疲れた。